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COVID-19拡大防止に検疫+学校閉鎖+在宅勤務が有効

2020年3月27日  専門誌ピックアップ

シンガポールで、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大に対する早期介入策(検疫、学校閉鎖、在宅勤務)の効果を評価するため、国内でのウイルス伝播の空間モデルを開発し、時間・空間的伝播の分布を推定。地域で感染者が100人検出された時点をベースラインとし、3通りの基本再生産数(R0)シナリオ(1.5、2.0、2.5人)下での80日時の累積感染者数を推定した。 ベースラインのシナリオでの80日時の累積感染者数中央値は、R0 1.5人で27万9000人(シンガポールの人口の7.4%に相当)、R0 2.0人で72万7000人(同19.3%)、R0 2.5人で120万7000人(同32%)と推定された。 ベースラインのシナリオと比べると、検疫、学校閉鎖、在宅勤務を組み合わせた対策が最も有効で、R0 1.5人で感染者数中央値は99.3%減、R0 2.0人で93.0%減、R0 2.5人で78.2%減と推定された。無症候性の患者が50.0%増加すると仮定した場合、ベースラインのR0が1.5人で80日時の累積感染者数が最大27万7000人になるが、統合介入策によって1800人に減少すると推定され...