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COVID-19診断に抗体検査併用、無症候例にも有用

2020年3月27日  専門誌ピックアップ

シンガポールで、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の診断に用いる抗体検査の有用性を検討。COVID-19患者82例とその疑いがある58例(qPCR検査陰性だが典型的症状あり)の血漿検体208個を用いて、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対するさまざまな抗体の時間動特性を調べた。 その結果、抗体検出時間の中央値は、IgMとIgAが症状発症後5日、IgGが14日で、陽性率はそれぞれ85.4%、92.7%、77.9%だった。診断確定例と診断疑い例のIgM抗体陽性率は、それぞれ75.6%、93.1%だった。IgM ELISAの検出効率は、発症5.5日以降のqPCR法よりも高く、PCR検査陰性患者にIgM ELISA法とPCR検査を併用した場合の陽性検出率は98.6%で、qPCR検査単独(51.9%)よりも大幅に上昇した。 ...