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NY市の麻疹集団感染、ワクチン未接種が8割

2020年3月28日  New England Journal of Medicine

2018-19年に発生したニューヨーク市での麻疹集団感染の発生状況および経過を調査。この集団感染は、イスラエルから帰国した麻疹・流行性耳下腺炎・風疹(MMR)ワクチン未接種の麻疹罹患小児1例が発端となった。 649例の麻疹感染が確認された。患者の93.4%が正統派ユダヤ教徒コミュニティーに属し、72.9%がブルックリン・ウィリアムズバーグ地区の居住者だった。患者年齢中央値は3歳、81.2%が18歳以下で、ワクチン接種歴がある患者の85.8%がMMRワクチン未接種だった。重症合併症は肺炎と入院で、入院患者のICU入室率は40.8%だった。MMRワクチン接種推進によってウィリアムズバーグ地区に居住する12-59カ月齢の小児のMMRワクチン接種率が79.5%から91.1%に増加した。この集団感染への対応に要した保健精神衛生局の総費用は840万ドルだった。 ...