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胃酸抑制薬使用で多剤耐性菌の腸管定着リスク増加

2020年3月30日  JAMA Internal Medicine

胃酸分泌抑制薬使用と多剤耐性菌(MDRO)の腸管定着リスクの関連を観察研究26件(対象2万9382例、そのうち胃酸分泌抑制薬使用者1万1439例)の系統的レビューとメタ解析で検討した。 その結果、12件(対象2万2305例)の主解析で、胃酸分泌抑制薬は腸内細菌目(Enterobacterales order:広域βラクタマーゼ、カルバペネマーゼまたはプラスミド媒介性AmpC型βラクタマーゼを産生)MDROおよびバンコマイシン耐性腸球菌の腸管定着のオッズを約75%増加させることが示された(オッズ比1.74、95%CI 1.40-2.16、I2=68%)。この結果は全26件の二次解析の結果と一致していた(同1.70、1.44-1.99、I2=54%)。 ...