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抗精神病薬の脳構造への影響を検討

2020年3月31日  JAMA Psychiatry

オランザピンとセルトラリンで治療した寛解期の精神病性うつ病患者を対象にオランザピン継続投与とプラセボへの切り替えを比較した36週間二重盲検無作為化試験(STOP-PD II試験)の二次解析で、抗精神病薬の脳構造への影響を検討。無作為化時と試験終了時または再発時のMRIデータが得られた72例を最終解析対象とした。 その結果、皮質厚に治療群と時間の有意な相互作用が見られたが(左側:t=3.3、P=0.001、右側:t=3.6、P<0.001)、皮質表面では見られなかった。寛解を維持した患者を対象にした解析では、プラセボに比べると、オランザピンへの曝露に有意な皮質の菲薄化との関連が見られた[左側:β=0.04(標準誤差0.009)、t34.4=4.7、P<0.001、右側:β=0.03(0.009)、t35.1=3.6、P<0.001]。 ...