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生体弁血栓症にワルファリンで大出血と弁再置換リスク増

2020年3月29日  専門誌ピックアップ

抗凝固療法で治療された生体弁血栓症患者の長期転帰を評価するため、ワルファリンで治療中の生体弁血栓症疑い患者83例と生体弁血栓症のない対照被験者166例のマッチドコホート研究を実施した。 追跡期間中央値は34カ月で、生体弁血栓症群と非血栓症群の主要複合評価項目(死亡、塞栓症、脳卒中)の発生率に差はなかった(ログランク検定P=0.79)が、生体弁血栓症群の方が、大出血の発生率が有意に高かった(12% vs. 2%、P<0.0001)。生体弁血栓症群では、非血栓症群よりも弁再置換の可能性が高かった(10年時で68% vs. 24%、ログランク検定のP<0.001)。 ...