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COVID-19患者の死亡に心筋障害が関連

2020年3月29日  専門誌ピックアップ

中国・湖北省の武漢大学人民医院で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者の心筋障害発生と死亡の関連をコホート研究で検討。臨床検査値、X線画像、治療に関するデータを収集し、心筋障害の有無で転帰を比較した。 COVID-19連続症例416例を最終解析の対象とした(年齢中央値64歳、女性50.7%)。頻度の高い症状に発熱(80.3%)、咳嗽(34.6%)、息切れ(28.1%)があった。心筋障害の発生率は19.7%だった。 心筋障害例は非心筋障害例に比べ、高齢(中央値74歳vs. 60歳、P<0.001)で基礎疾患を有する割合が高く(例:高血圧59.8% vs. 23.4%、P<0.001)、白血球数(中央値9400/μL vs. 5500/μL)、CRP(中央値10.2mg/dL vs. 3.7mg/dL)、プロカルシトニン(中央値0.27ng/mL vs. 0.06ng/mL)、クレアチニンキナーゼ-心筋バンド(中央値3.2ng/mL vs. 0.9ng/mL)、ミオヘモグロビン(中央値128μg/L vs. 39μg/L)、高感度トロポニンI(中央値0.19μg/L vs. ...