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COVID-19胸部CT所見、919例の系統的レビュー

2020年3月30日  専門誌ピックアップ

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の胸部CT所見の特徴を系統的レビューで検討。PubMed、Embase、Google Scholar、世界保健機関(WHO)のデータベースからCOVID-19患者の胸部画像を報告した文献を検索し、論文30編(症例集積研究19編と症例報告11編、対象患者計919例)をレビューの対象とした。 疾患初期のCT画像の特徴として、両側多葉の末梢または後部に分布するすりガラス様陰影(GGO)がある。GGOは主に下葉に多く、右肺中葉に見られる頻度は少ない。非典型的所見として、GGOに重なるコンソリデーションが少数例(主に高齢者)に見られる。まれな所見に中隔肥厚、気管支拡張症、胸膜肥厚および胸膜下病変があり、主に疾患後期に見られる。胸水、心膜液、リンパ節腫脹、cavitation、CTの暈徴候(halo sign)、気胸はまれだが、疾患の進行とともに見られることがある。 疾患中期には、CT上のGGOの数と大きさが増加し、多巣性のコンソリデーションへの変化、中隔肥厚および網目模様のメロンの皮様所見(crazy paving pattern)の進行が見られる。...