骨頭置換のセメントレス固定は再置換リスク高い

米国の単施設で人工骨頭置換術を施行した転位型大腿骨頸部骨折患者1万2491例を対象に、セメント固定とセメントレス固定の転帰を後ろ向きコホート研究で比較。追跡期間中央値は3.8年だった。 交絡因子で補正した多変量回帰解析の結果、セメントレス固定はセメント固定に比べ無菌性再置換術リスクの有意な増加と関連を認めた（ハザード比1.77、95％CI 1.43-2.19、P＜0.001）。1年時院内死亡率（同0.9、0.73-1.21、P＝0.61）および全死亡率（同0.95、0.90-1.01、P＝0.08）などの事前に規定した6項目の副次的評価には統計的有意な群間差は見られなかった。 ...