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武漢のCOVID-19、死亡113例の特徴

2020年4月1日  British Medical Journal

中国・湖北省武漢市の同済医院で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で死亡した患者の特徴を症例集積研究で検討。2020年2月28日までに医療記録から収集した検査値データなどを用いて、死亡した113例と回復した161例を解析した。 死亡例は回復例と比べると、有意に高齢で(年齢中央値68歳vs. 51歳)、男性の割合が高く(73% vs. 55%)、高血圧(48% vs. 24%)やその他の心血管系併存疾患がある患者(14% vs . 7%)が多かった。このほか、死亡例には回復例よりも呼吸困難(62% vs. 31%)、胸部圧迫感(49% vs. 30%)、意識障害(22% vs. 1%)が多く見られた。 死亡例の発症から死亡までの期間中央値は16日(IQR 12.0-20.0)だった。死亡例は回復例よりも白血球増加(50% vs. 4%)、リンパ球減少症(91% vs. 47%)が多く、ALT、クレアチニン、LDH、心筋トロポニンI、NT-proBNP、D-ダイマーが高値だった。死亡例によく見られた合併症に、急性呼吸窮迫症候群(ARDS、100%)、I型呼吸不全(51%)、敗血...