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COVID-19小児例、臨床症状の特徴

2020年4月2日  専門誌ピックアップ

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)小児患者の疫学的・臨床的特徴を検討。2020年1月17日から3月1日の間に、中国・浙江省の医療機関3施設でCOVID-19による急性呼吸窮迫症候群(ARDS)を来した0-16歳の入院患者36例(平均年齢8.3±3.5歳)の医療記録を取得し、後ろ向きに解析した。 対象患児の感染経路は、家族との濃厚接触(32例)または流行地域への曝露(12例)で、いずれにも曝露があったのは8例だった。19例が肺炎を伴う中等症、17例が軽症で、軽症例のうち10例に無症候性、7例に急性上気道感染があった。 入院時に多く見られた症状は、発熱(13例)および空咳(7例)で、発熱があった患児のうち4例が体温38.5度以上、9例が37.5-38.5度だった。典型的な検査値異常に、クレアチンキナーゼMB上昇(11例)、リンパ球減少(11例)、白血球減少(7例)およびプロカルシトニン値上昇(6例)があった。画像所見以外で疾患重症度と有意な関連が見られた因子に、リンパ球減少、体温上昇、プロカルシトニン高値、D-ダイマー高値、クレアチンキナーゼMB高値があった。 胸部画像所見には...