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COVID-19胸部CT所見に経時変化 退院時も残存病変

2020年4月1日  専門誌ピックアップ

中国・湖北省武漢市で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による肺炎患者90例を対象に、胸部CT画像の経時変化を分析した。 CTスコアは時間の経過とともに急速に上昇し、第6-11病日にピーク(中央値5)に達した後、高値が持続した。病変区域数も同様に上昇して持続した(中央値5)。 発症後に最も多く見られたCT異常所見はすりガラス陰影、(病日の期間により45-62%)で、軟部濃度を伴う混合パターン(38%)が次に多かった。すりガラス陰影を種類別に見ると、均一なすりガラス陰影が最も多く(40-71%)、不規則な線状陰影を伴うすりガラス陰影がそれに続いた(28%)。病変分布は両肺の胸膜下に多かった。 退院患者の94%は最終CT画像で残存病変があり(CTスコア、病変区域数いずれも中央値4)、主な所見パターンはすりガラス陰影(60%)で、その中でもは均一なすりガラス陰影(74%)が最も多かった。 ...