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COVID-19重症例の半数が死亡、米シアトル

2020年4月2日  New England Journal of Medicine

米国シアトル市の医療機関9施設で、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)を来しICU管理となった新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者24例の臨床的特徴を症例集積研究で検討。2020年3月23日までに取得した医療記録をレビューした。追跡期間は全例14日間以上だった。 対象患者の年齢中央値は64±18歳、15例が男性。入院7±4日前に発症し、頻度の高い症状は咳嗽と息切れ(ともに21例)だった。14例に糖尿病、5例に慢性腎臓病、5例に閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)の基礎疾患があった。 全例が低酸素呼吸不全を来し、75%が機械的管理を要した。このほか、ほとんどの患者(17例)が低血圧のため昇圧剤投与を受けた。インフルエンザA、Bやその他の呼吸器系ウイルスに陽性を示した患者はいなかった。12例がICU入室第1-18日に死亡し、このうち4例が蘇生措置拒否(DNR)の意思表明をした。生存12例のうち、5例が退院、4例がICUを退室したが入院を継続、3例がICUで機械的人工呼吸管理を継続している。 ...