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COVID-19、持病あると有害転帰リスク約1.8倍

2020年4月3日  専門誌ピックアップ

中国で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者の重度有害転帰リスクを併存疾患別に評価した。 2019年12月11日から2020年1月31日までに、31行政区の575施設に入院したCOVID-19患者1590例を対象に、複合評価項目(ICU入室、侵襲的換気または死亡)を解析。複合評価項目到達リスクは併存疾患の有無と疾患数で比較した。 対象患者の平均年齢は48.9歳。42.7%が女性、16.0%が重症だった。8.2%に複合評価項目が発生した。25.1%が何らかの併存疾患を報告し、最も多かったのが高血圧(16.9%)で、糖尿病(8.2%)がそれに続いた。患者の8.2%に2つ以上の併存疾患があった。 年齢と喫煙習慣で調整後、COPD (ハザード比2.681、95%CI 1.424-5.048)、糖尿病(同1.59、95%CI 1.03-2.45)、高血圧(同1.58、1.07-2.32)、悪性腫瘍(同3.50、1.60-7.64)が複合評価項目到達の危険因子だった。併存疾患が1つある患者のハザード比は1.79(1.16-2.77)、2つ以上の患者は2.59(1.61-4.17)だっ...