1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. トリクロサン縫合糸の切開部SSI率比較

トリクロサン縫合糸の切開部SSI率比較

2020年4月3日  専門誌ピックアップ

緊急手術施行患者139例を対象に、トリクロサン被覆縫合糸による筋膜閉鎖の切開部感染と内臓脱出の抑制効果を前向き無作為化試験で他の縫合糸と比較した。 その結果、術後30日間の切開部感染の発生率はトリクロサン被覆有棘縫合糸(Stratafix SymmetricTM)群6.4%、トリクロサン被覆ポリジオキサノンループ縫合糸(PDS plusTM)群8.9%、ポリジオキサノン縫合糸(PDSTM)群23.4%(P=0.03)で、トリクロサン被覆縫合糸が切開部感染のリスク低下と関連を示した(P=0.009)。内臓脱出の発生率は0%、8.9%、12.8%で(P=0.05)、有棘縫合糸に内臓脱出リスク低下との関連が見られた(P=0.019)。 ...