ASCVD対象inclisiranのP3でLDL-C値半減
2020年4月4日
New England Journal of Medicine
アテローム動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)患者1561例および最大耐用量のスタチン治療でも低比重リポ蛋白コレステロール(LDL-C)値が高くASCVDリスクがある患者1617例を対象に、低分子干渉RNA製剤inclisiranの効果を第III相試験2件で検証した(ORION-10試験およびORION-11試験)。inclisiranは1日時、90日時、その後6カ月ごとに540日まで皮下注射した。 その結果、投与510日後のベースラインからのLDL-C値低下率(プラセボ群で調整後)は、ORION-10試験52.3%、ORION-11試験49.9%、投与90日後から540日後の低下率(期間で調整後)は53.8%、49.2%だった(いずれもプラセボ群との比較のP<0.001)。inclisiran群とプラセボ群の有害事象はほぼ同じだったが、両試験ともに注射部位の有害事象発生率はinclisiran群の方が高かった。 ...
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