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COVID-19患者の3割に眼症状、結膜検体陽性率は5.2%

2020年4月5日  専門誌ピックアップ

中国・湖北省武漢市の医療機関で、2020年2月9-15日に治療した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者38例を対象に、眼症状と結膜ウイルス量を症例集積研究で検討。治療中、血液検査と鼻咽頭・結膜ぬぐい液のRT-PCR検査結果に加えて、眼徴候および症状を解析した。 対象患者の平均年齢は65.8±16.6歳、25例(65.8%)が男性だった。28例(73.7%)が、鼻咽頭ぬぐい液のRT-PCR検査で新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)陽性を示し、2例(5.2%)は結膜検体も陽性だった。 12例(31.6%)に、結膜充血、結膜浮腫、流涙症、分泌物増加などの結膜炎を示す眼症状があった。COVID-19重症度は、4例が中等症、2例が重症、6例が重篤だった。1例には初期症状に流涙症があった。 単変量解析では、眼症状のある患者は眼症状のない患者と比べると、白血球数および好中球数が多く、プロカルシトニン値、CRP値および乳酸脱水素酵素が高い傾向にあった。さらに、眼症状のある12例のうち11例が鼻咽頭ぬぐい液のRT-PCR検査でSARS-CoV-2陽性で、ここに結膜検体が陽性だった2例...