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COVID-19の1割超に消化管症状、重症化危険因子も判明

2020年4月4日  専門誌ピックアップ

中国浙江省で、消化管(GI)症状のある新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者の疫学的、臨床的およびウイルス学的特徴を検討。2020年1月17日から2月8日までに入院したCOVID-19患者を対象に、多変量解析で重症・重篤リスクを検討した。 登録患者651例のうち74例(11.4%、平均年齢46.14歳)に1つ以上のGI症状(嘔気、嘔吐または下痢)があった。潜伏期間は4日だった。 GI症状のある患者はない患者と比べると、慢性肝疾患(10.8% vs. 2.95%、P=0.004)、重症・重篤型(22.97% vs. 8.14%、P<0.001)および家族内集積(31.08% vs. 20.45%、P=0.037)の割合、38.5度以上の発熱(39.19% vs. 17.50、P<0.001)、倦怠感(31.08% vs. 16.64、P=0.004)、息切れ(10.81% vs. 3.30%、P=0.007)および頭痛(21.62%、8.84%、P=0.002)の症状がある割合が高かった。 GI症状のある患者の14.86%に低用量グルココルチコイド、41.89%に抗菌薬を投与...