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COVID-19欧州初期5例、疾患進行の特徴は3パターン

2020年4月6日  専門誌ピックアップ

ヨーロッパの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)初期症例5例の臨床的特徴を報告。疾患経過のパターンと各検体(鼻咽頭、血液、尿、便)のウイルス量を評価した。 患者は、いずれも1月中旬に中国からフランスに渡航していた中国人で、2020年1月24日に診断が確定。以下の3通りの臨床経過を確認した。1)軽症2例(いずれも女性)は発症日に診断が確定、発症後24時間以内の鼻咽頭の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)高力価(それぞれ5.2、7.4log10コピー/1000セル)、便検体からウイルスRNAを検出した。2)若年成人男性2例は2段階の疾患進行を呈し、鼻咽頭検体のウイルス量は減少していたが発症10日後に再度悪化した。3)80歳の男性は急速に疾患が進行、多臓器不全、上下気道のウイルス量高値持続、全身性ウイルス播種を呈し、血漿検体からウイルスを検出した。 5例のうち80歳の男性患者は第14病日に死亡したが、残る4例は回復し、2月19日までに退院した。 ...