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eGFR低下後もACE/ARB治療継続が心血管に利益

2020年4月7日  JAMA Internal Medicine

アンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACE-I)またはアンジオテンシンII受容体阻害薬(ARB)による治療中に推算糸球体濾過量(eGFR)が30mL/分/1.73m2未満まで低下した患者3909例を対象に、eGFR低下後6カ月以内のACE-IまたはARB治療中止と死亡の関連を後ろ向き傾向スコアマッチコホート研究で検討した。 その結果、中央値2.9年の追跡での死亡率は治療中止群35.1%、治療継続群29.4%だった。傾向スコアでマッチさせたサンプル2410例では、ACE-IまたはARBの治療中止は死亡および主要有害心血管イベント(MACE)リスク増加と関連したが(ハザード比1.39、1.37)、末期腎不全(ESKD)リスクに統計的有意差はみられなかった(同1.19)。 ...