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カナキヌマブの貧血予防効果を探索的解析で証明

2020年4月7日  Annals of Internal Medicine

CANTOS試験の参加者で登録時に貧血症状がなかった8683例と貧血症状があった1303例のデータを用いて、インターロイキン1β抗体製剤カナキヌマブによる偶発性貧血予防効果の探索的解析を実施。プラセボ群とカナキヌマブ(50mg、150mgまたは300mgを3カ月に1回投与)群に無作為に割り付けた。 中央値3.7年の追跡期間で、ベースラインで貧血症状がなかった参加者では、カナキヌマブを投与した群の方が、プラセボ群よりも貧血の発生率が有意に低かった(ハザード比0.84、95%CI 0.77-0.93、P<0.001)。2年間の治療後、ベースラインで貧血症状があった参加者では、カナキヌマブ群の方が平均ヘモグロビン値が11.3g/L高かった(P<0.001)。 ...