EBUS-GS併用TBB後の感染性合併症危険因子を特定
2020年4月8日 Chest
藤田医科大学病院で末梢肺病変に対するガイドシース併用超音波気管支鏡ガイド下経気管支生検（EBUS-GS併用TBB）施行患者1045例を対象に、EBUS-GS併用TBB後の感染性合併症の危険因子を医療記録の後ろ向きレビューで検討した。47例で感染性合併症が見られ、うち13例でがん治療の遅延、7例で中止が発生し、3例が死亡した。 多変量解析の結果、CTでの空洞性病変（P＝0.007）、腫瘍内低吸収域（P＜0.001）、気管支鏡で確認した責任気管支狭窄（P＜0.001）がEBUS-GS併用TBB後の感染性合併症と有意な関連を認めた。傾向スコアでマッチさせた解析で、予防的抗菌薬投与はEBUS-GS併用TBB後の感染予防に有意な効果を示さなかった。 ...