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入院がん患者のCOVID-19院内感染率

2020年4月8日  JAMA Oncology

中国・湖北省武漢市の武漢大学中南医院で、2019年12月30日から2020年2月17日までに入院したがん患者1524例を対象に、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染率と転帰を後ろ向きに解析した。JAMA Oncology誌2020年3月25日号電子版Research Letterでの報告。 対象患者のCOVID-19感染率は0.79%(1524例中12例)で、年齢中央値は66歳だった。がん種は、非小細胞肺がん(NSCLC)が7例(58.3%)と最も多く、直腸がん、結腸がん、膵臓がん、乳がん、尿路上皮がんが各1例であった。NSCLC患者のうち3例に化学療法、2例放射線療法を実施していた。3例(25.0%)はCOVID-19が重症化し、1例は集中治療を要した。3月10日時点で12例中6例が退院し、3例が死亡した。 NSCLC患者(1524例中228例)を年齢(60歳超または60歳以下)で層別化して解析した結果、60歳超のNSCLC患者の方が60歳以下のNSCLC患者よりもCOVID-19発症率が高かった(4.3%対1.8%)。 ...