1日の歩数が多いほど死亡リスク低下

2003-06年の米国国民健康栄養調査から40歳以上の成人4840人を対象に、加速度計で計測した歩数および歩行強度（歩行率）と死亡率の関連を検討。歩行強度は、時間単位当たりの歩数（ケイデンス）で評価した。加速度計の平均装着日数は5.7日（1日当たり平均14.4時間）、1日当たりの平均歩数は9124歩だった。 平均10.1年の追跡期間中に、心血管死406件とがん死283件を含む1165件の死亡が確認された。1日当たりの歩数4000歩に比べると、8000歩（ハザード比0.49、95％CI 0.44-0.55）および1万2000歩（同0.35、0.28-0.45）で全死因死亡率が有意に低下した。一方で、歩行強度は死亡率低下と有意に関連しなかった。例えば、1日当たりの合計歩数で調整後、30分ケイデンス（歩数/分）ピーク値の最低四分位群に対する最高四分位群のハザード比は0.90（95％CI 0.65-1.27、傾向のP＝0.34）だった。 ...