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COVID-19重症1591例の転帰 伊ロンバルディア州

2020年4月9日  Journal of the American Medical Association

イタリア・ロンバルディア州で、集中治療室(ICU)管理となった新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者の特徴と転帰を後ろ向き症例集積研究で検討。2020年2月20日から3月18日にICUに入室した重症COVID-19患者1591例を対象とし、3月25日まで追跡した。 対象患者の年齢中央値(IQR)は63(56-70)歳、1304例(82%)が男性だった。データが入手できた1043例のうち、68%に1つ以上の基礎疾患があり、49%には高血圧があった。 呼吸補助に関するデータが入手できた1300例のうち1287例(99%)が呼吸補助を要し、内訳は侵襲的換気(1150例、88%)、非侵襲的換気(137例、11%)だった。呼気終末陽圧(PEEP)中央値は14cm H2Oで、患者の89%がFiO2 50%以上だった。PaO2/FiO2比の中央値は160だった。PEEP中央値は若年患者(63歳以下、503例)と高齢患者(64歳以上、514例)で差がなかった(14 vs. 14、群間差0、P=0.94)。若年患者の方がFiO2中央値が低く(60% vs. 70%、群間差-10%、P=0.0...