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COVID-19妊婦の出生児、垂直感染否定できず

2020年4月9日  JAMA Pediatrics

中国・湖北省武漢市の武漢児童医院で、2020年1月から2月までの間に新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染症(COVID-19)妊婦の出生児33例を対象に、SARS-CoV-2早期感染を調査した。JAMA Pediatrics誌2020年3月26日号電子版Research Letterでの報告。 新生児33例に最も多く見られた症状は息切れ(4例)で、X線画像所見に異常はなかった。死亡例は報告されていない。生後2-4日目の鼻咽頭・肛門ぬぐい液のPCR検査の結果、3例(9%)がSARS-CoV-2陽性だった。3例の詳細は以下の通り。 症例1は、妊娠40週の正期産児。羊水混濁と母胎のCOVID-19肺炎のため帝王切開による娩出。生後2日目に傾眠傾向と発熱を呈し、NICU管理となった。胸部X線所見で肺炎を認めたが、その他の臨床検査値には(プロカルシトニン値以外)異常が見られなかった。生後2、4日目の鼻咽頭・肛門ぬぐい液がSARS-CoV-2陽性を示し、6日目に陰性となった。 症例2は妊娠40週4日の正期産児。母胎のCOVID-19肺炎のため帝王切開による娩出。傾眠傾向、嘔吐、発熱を呈...