降圧薬使用なしでの腎除神経術、安全に収縮期血圧を低下

日本、米国など9カ国の44施設で高血圧患者331例を対象に、降圧薬非使用下でのカテーテルを用いた腎除神経術（腎デナベーション）の効果を前向き偽治療対照試験で検討した（SPYRAL HTN-OFF MED Pivotal試験）。 intention-to-treat解析の結果、有効性の主要評価項目に規定した24時間収縮期血圧のベースライン調整後の変化量および副次的評価項目に規定した3カ月時の診察室収縮期血圧のベースラインからの変化量ともに腎除神経術群で偽治療群に対する優越性が示され、いずれも優越性の事後確率は0.999超だった。24時間収縮期血圧に関する群間差は－3.9mmHg（ベイズ95％確信区間－6.2-－3.5）、診察室収縮期血圧では－6.5mmHg（同－9.6-－3.5）だった。3カ月時までに重大なデバイス関連および手術関連の安全性イベントは発生しなかった。 ...