皮膚血管肉腫2次治療にエリブリンメシル酸塩が有望
2020年4月10日 専門誌ピックアップ
タキサン系薬剤で1次治療を受けた皮膚血管肉腫患者25例を対象に、2次治療としてのエリブリンメシル酸塩の有効性を多施設共同前向き単群観察研究で検討した。 その結果、主要評価項目の全生存期間中央値は8.6カ月、無増悪生存率中央値は3.0カ月だった。奏効率は20％だった（25例中5例）。グレード3/4の重度有害事象が16件発現したが、全例が回復した。部分奏効または安定を得た患者は、進行した患者よりも全生存期間の改善が見られた（中央値：未達、それぞれ3.3カ月、P＜0.001）。有害事象の発現のない患者は、有害事象を発現した患者よりも全生存期間改善が示された（中央値18.8カ月 vs. 7.5カ月、P＜0.05）。 ...