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COVID-19の致命率と入院率を年齢層別に推定

2020年4月10日  専門誌ピックアップ

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で死亡した症例データを中国と海外(37カ国)収集し、発症から転帰(死亡または退院)までの時間とそれに基づく致命率と入院率を年齢層別に推定した。英インペリアル・カレッジ・ロンドンの研究者らによるLancet Infectious Diseases誌での報告。 中国本土の死亡例24例と国外の回復例165例のデータから、発症から死亡までは平均17.8日(95%CI 16.9-19.2)、退院までは平均24.7日(同22.9-28.1)と推定された。中国国内の検査確定例および臨床確定例(7万117例)から、粗死亡率(データ打ち切りで調整)を3.67%(同3.56-3.80)と推定した。しかし、人口統計と過少確認による条件調整後は、中国の致命率は1.38%、高齢者層ではかなり高く[(60歳未満0.32%(0.27-0.38)に対し、60歳以上は6.4%(5.7-7.2)]、80歳以上では最高13.4%(11.2-15.9)だった。中国以外の海外症例を年齢で層別化した致命率推定値も同様だった(60歳未満1.4%、60歳以上4.5%)。全体では中国の感染...