TAVI後の抗凝固薬への抗血小板薬追加で重度出血減らず

経口抗凝固薬を服用中の経カテーテル大動脈弁置換術（TAVI）施行患者313例を対象に、術後3カ月間のクロピドグレル併用による出血抑制効果を無作為化試験で比較した（POPular TAVI試験）。 その結果、12カ月時の全出血発生率は抗凝固薬単独群21.7％、クロピドグレル併用群34.6％で（リスク比0.63、95％CI 0.43-0.90、P＝0.01）、ほとんどの出血イベントはカテーテル挿入部位で発生していた。Bleeding Academic Research Consortium（BACR）基準の4度の出血と定義した手術関連出血以外の非手術関連出血の12カ月時発生率は抗凝固薬単独群21.7％、クロピドグレル併用群34.0％で（同0.64、0.44-0.92、P＝0.02）、ほとんどの出血は軽度で術後1カ月以内に発生していた。 ...