COVID-19の予後予測モデルに欠陥あり
2020年4月13日
British Medical Journal
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)陽性疑いの診断、確定患者の予後、COVID-19肺炎による入院リスクがある患者の検出について、PubMedとEmbaseから研究27件を抽出し、予測モデル31個を批判的に吟味した。 その結果、COVID-19感染疑い例の診断モデル18個(そのうち13個はCT画像を基にした機械学習モデル)、確定患者の予後(死亡リスク・重症化への増悪・入院期間)予測モデル10個、一般集団の入院予測モデル(COVID-19肺炎など)3個を特定した。感染疑い例のCOVID-19陽性予測因子は、年齢、体温、徴候、症状だった。COVID-19患者の重症化予測因子は、年齢、性別、CT画像の特徴、C反応性タンパク、乳酸脱水素酵素、リンパ球数だった。C指標の推定値は、診断モデルは0.81-0.99以上、予後モデルは0.85-0.98、一般集団の入院予測モデルは0.73-0.81、だった。いずれの研究もバイアスリスクが高く、研究ごとに報告の質もばらつきが大きかった。 ...
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