COVID-19、remdesivirで症状改善68％

新型コロナウイルス感染症（COVID-19）患者に人道的使用（compassionate use）制度下で抗ウイルス薬remdesivirを投与し、転帰を検討した。 室内気吸入時の酸素飽和度94％以下または酸素需要のあるCOVID-19入院患者を対象とした。2020年1月25日から3月7日までの間に、第1日に負荷投与としてremdesivir 200mg、翌日から9日間にわたりremdesivir 1日100mgを静注する計10日間の治療を実施し、治療開始から28日間以上または退院まで経過観察した。ベースラインの酸素療法実施状況（室内気吸入、低流量酸素吸入、非侵襲的換気、侵襲的換気の4段階）を基に、治療後の転帰（退院、室内気吸入、低流量酸素吸入、非侵襲的換気、侵襲的換気、死亡の6段階）を評価した（原文Figure 1参照）。 解析対象となったのは、米国の22例、ヨーロッパおよびカナダの22例、日本の9例の計53例だった。ベースラインで、30例（57％）に気管挿管下で機械的換気、4例（8％）に体外式膜型人工肺（ECMO）を実施していた。 追跡期間中央値18日間で、気管挿管下で機械的換気...