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COVID-19入院患者の3割に神経症状

2020年4月14日  JAMA Neurology

中国・湖北省武漢市の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)指定医療機関3施設で、COVID-19連続症例214例の神経症状を後ろ向き症例集積研究で検討。診療記録から臨床データを抽出し、脳神経内科医2人が全神経症状のデータを確認した。神経症状は、(1)中枢神経系症状(めまい、頭痛、意識障害、急性脳血管障害、運動失調、発作)、(2)末梢神経系症状(味覚障害、嗅覚障害、視覚障害、神経痛)、(3)骨格筋障害――に分類した。 214例[平均年齢52.7歳、男性87例(40.7%)]のうち126例(58.9%)が非重症例、88例(41.1%)が重症例だった(米国胸部学会の市中肺炎ガイドラインを基に分類)。全体の36.4%に神経症状があった(中枢神経系症状24.8%、末梢神経系症状8.9%、骨格筋障害10.7%)。頻度の高い中枢神経系症状にめまい(16.8%)および頭痛(13.1%)、末梢神経系症状に味覚障害(5.6%)および嗅覚障害(5.1%)があった。 非重症例と比べると、重症例は高齢(58.2歳 vs. 48.9歳、P<0.01)で、基礎疾患がある割合が高く(47.7% vs. 32....