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膀胱がんのBCG維持療法、費用対効果は限定的

2020年4月15日  専門誌ピックアップ

中ないし高リスクの筋層非浸潤性膀胱がん(NMIBC)に対するBCG維持療法の費用対効果を検討。導入療法後の維持療法と導入療法後経過観察をマルコフモデルを用いたメディケア予測モデルで比較した。 その結果、5年時の患者1例当たり平均費用は維持療法で1万4858ドル、経過観察で1万3973ドルとなり、質調整生存年(QALY)はいずれも4.046だった。感度解析で維持療法の全量投与は5年進行率の絶対低下度が2.1%超の場合に、3分の1用量の投与は0.76%超の場合に費用対効果が高く、また毒性が経過観察と同等の場合も維持療法の全量および3分の1用量投与は費用対効果が高かった。多変量感度解析で、モンテカルロ・マイクロシミュレーション10万件の17%で維持療法の全量投与、39%で3分の1用量投与の費用対効果が高いとされた。 【訂正】2020年4月15日に以下を訂正しました。 本文1段落目の「BCG導入療法」は「BCG維持療法」の誤りでした。お詫びして訂正いたします。 ...