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食事による減量や血圧改善効果は12カ月で消失

2020年4月15日  British Medical Journal

14種の食事法と3大栄養素の摂取パターン[低炭水化物食、低脂肪食、中等量主要栄養素食(低脂肪食に近いが、やや脂肪が多く炭水化物が少ない)]の減量および心血管危険因子改善効果を比較するため、無作為化試験121件(過体重または肥満の成人2万1942例)の系統的レビューとネットワークメタ解析を実施。バイアスリスクおよびGRADEアプローチを使った科学的根拠の確実性も評価した。 その結果、通常食に比べると、低炭水化物食と低脂肪食は、6カ月時に同等の減量(4.63kg vs. 4.37kg、確実性中)および血圧低下(収縮期血圧5.14mmHg vs. 5.05mmHg、拡張期血圧3.21mmHg vs. 2.85mmHg、確実性低)を達成した。中等量主要栄養素食は減量および降圧効果がやや小さかった。全主要栄養素パターンと食事法は、12カ月時に減量効果が減弱し、地中海食を除いて心血管危険因子の改善効果が消失した。 ...