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安定CADの侵襲的治療、保存的治療と有意差なし

2020年4月15日  New England Journal of Medicine

虚血を認める中等度以上の安定冠動脈疾患(CAD)患者5179例を対象に、薬物療法に上乗せした侵襲的治療(血管造影+血行再建)と薬物療法のみの保存的治療の臨床転帰を比較した(ISCHEMIA試験)。 中央値3.2年の追跡で、主要複合評価項目(心血管死、心筋梗塞または不安定狭心症、心不全または心停止から蘇生した患者の入院)が侵襲的治療群318例、保存的治療群352例で確認され、6カ月時の累積イベント発生率は5.3%、3.4%(差1.9%ポイント、95%CI、-4.7-1.0)、5年時では16.4%、18.2%(同-1.8%ポイント、−4.7-1.0)だった。副次的複合評価項目(心血管死または心筋梗塞)についても結果はほぼ同じだった。死亡者数は侵襲的治療群145例、保存的治療群144例だった(ハザード比1.05)。 ...