整形外科手術施行の8人に1人がMINS発症

整形外科手術症例を対象に、非心臓手術後の心筋障害（MINS）発症の有無および死亡率を国際共同前向き試験で検討（VISION試験）。MINS診断基準を心筋虚血による非高感度心筋トロポニンT（TnT）0.03ng/mL以上とした。 その結果、患者3092例中367例（11.9％）にMINSがあった。30日死亡率は、MINSなし1.0％、MINSあり9.8％だった（オッズ比11.28、95％CI 6.72-18.92）。虚血性の症状または検査結果があるMINS患者の30日死亡率は18.25％、症状や検査結果のないないMINS患者で7.35％だった。無症候性でTnT検査なしでは心筋障害が検出されなかった可能性が高いMINS患者の割合は81.3％だった。 ...