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COVID-19以前の中国、6-22歳の感染症死亡はまれ

2020年4月17日  British Medical Journal

2008-17年に中国本土で届出伝染病(notifiable infectious diseases)44種のいずれかの診断を受けた6-22歳の生徒・学生495万9790例を対象に、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行以前の感染症の発生動向を全国調査研究で検討した。 その結果、感染症による主な死因は狂犬病と結核からHIV/AIDSに移った。男性ではHIV/AIDSの増加が顕著で、2011年から2017年の間に5倍になった。人口10万人当たりの死亡件数は2008年の0.21件から2017年の0.07件へ低下し、死亡率が高く、隔離すべき状態は事実上なくなった。届出伝染病発生率は、2008年の10万人当たり280から2015年の162に減少したが、2017年には流行性耳下腺炎と季節性インフルエンザにの流行によって242に増加した。流行性耳下腺炎とインフルエンザを除くと、ワクチンで予防可能な疾患の発生率は、2008年の10万人当たり96から2017年の7に減少した。 ...