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COVID-19、靴底から院内感染拡大の危険性

2020年4月15日  専門誌ピックアップ

中国・湖北省武漢市の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染患者専門病院、火神山医院で、院内のSARS-CoV-2汚染度を調査。2020年1月19日から3月2日にかけて、集中治療室(ICU、重症例15例収容)およびCOVID-19患者用一般病棟(GW、非重症例24例収容)の空気検体および表層環境検体を採取した。 陽性を示したほぼ全検体が、汚染エリアで採取したものだった(ICU 94.7%、GW 100%)。検体の陽性率は、ICUの方が一般病棟よりもはるかに高かった(43.5% vs. 7.9%)。陽性率は床の検体が比較的高く(ICU 70%、GW 15.4%)、医療スタッフの靴底の半数が陽性を示した。 陽性率はこのほか、コンピュータのマウス(ICU 75%、GW 20%)、ごみ箱(ICU 60%、GW 0%)、ベッド柵(ICU 42.9%、GW 0%)、ドアノブ(GW 8.3%)など、医療スタッフや患者がよく触れる物の表面で高かった。医療スタッフの白衣等の袖口や手袋からもウイルスが検出された。医療スタッフが患者との接触後に速やかな手指衛生を実施する必要性が示唆される。 さらに、...