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アイスランドの一般市民対象SARS-CoV-2検査、女性と小児は低陽性率

2020年4月17日  New England Journal of Medicine

アイスランドでの新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の拡大規模を調査すべく、以下の2通りの要領で検査を実施――(1)高リスク者(発熱や咳嗽などの症状があり、高リスク国への渡航歴または感染者との接触歴がある人)を対象とした検査、(2)無症状または感冒様症状があった一般市民に対する集団検査(試験デザインは原文Figure 1参照)。このほか、アイスランドでのウイルスの起点や、伝播とともにウイルスはどのように変異していったのかを明らかにするため、陽性者から採取した検体でゲノムシークエンスを実施した。 4月4日時点で、高リスク検査対象者9199人のうち1221人(13.3%)がSARS-CoV-2陽性だった。一般集団のうち、首都レイキャビクで募集した受検者1万797人中87人(0.8%)、無作為に抽出した受診者2283人中13人(0.6%)がウイルス陽性だった。合計で、人口の6%に検査を実施した。高リスク検査対象者のうち、早期 (1月31日から3月15日)の検査で陽性だった受検者の65.0%、晩後期 (3月16日から31日)検査で陽性だった受検者の15.5%が最近の海外への渡航歴があっ...