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親の精神疾患が児のけがのリスクと関連

2020年4月18日  British Medical Journal

スウェーデンで、1996-2011年の出生児154万2000人とその母親89万3334人および父親87万3935人を対象に、親の精神疾患(非感情性精神病、感情性精神病、アルコールまたは薬物乱用、気分障害、不安およびストレス関連障害、摂食障害、パーソナリティ障害)と児のけがのリスクの関連を後ろ向きコホート研究で検討した。 その結果、0-1歳時の10万人年当たりのけがの発生率は、親の精神疾患罹患群で非罹患群に比べ2088件多く、0-1歳時の親の精神疾患罹患群での10万人当たり発生率増加度は18件(輸送傷害)から1716件(転倒傷害)の範囲だった。親の精神疾患罹患群での調整後けが発生率比の増加は出生から思春期にかけて見られたが、リスクは1歳時までで最も高かった(親の全精神疾患と傷害の関連に関する調整後率比1.30、95%CI 1.26-1.33)。0-1歳時の調整後率比は1.28(95%CI 1.24-1.32:転倒傷害)から3.54(95%CI 2.28-5.48:暴力関連傷害)と幅があった。 ...