変形性膝関節症への理学療法はステロイドより効果高い

変形性膝関節症患者156例を対象に、理学療法とグルココルチコイド関節内注射の疼痛緩和および身体機能改善効果を無作為化試験で検討した。 その結果、ベースラインの平均WOMACスコア（範囲0-240、高値ほど疼痛、機能、拘縮の重症度が高い）はグルココルチコイド群108.8±47.1、理学療法群107.1±42.4、1年時55.8±53.8、37.0±30.7で（平均群間差18.8、95％CI 5.0-32.6）、改善度は理学療法群の方が高かった。1年時の副次的評価項目（ステップテストに要した時間、Global Rating of Change Scaleスコアなど）の変化量でもほぼ同じ傾向が見られた。1例がグルココルチコイド注射時に失神を発症した。 ...