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COVID-19患者1590例から死亡の危険因子を特定

2020年4月18日  Chest

中国の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)入院患者1590例を対象に、死亡予測因子を検討。臨床的特徴や検査所見の変数をカプラン・マイヤー法とCox比例ハザードモデルを用いて解析し、COVID-19患者の生存を予測するノモグラムを作成した。 対象患者のうち、50例が1月31日までに死亡した。死亡例の年齢中央値は69(51-86)歳、50例中30例が男性だった。初回治療から死亡までの期間中央値は11(IQR 7-16.5)日だった。35例(70%)に1つ以上の併存疾患があった(高血圧56%、糖尿病26%、冠動脈心疾患16.0%、脳血管疾患12%、慢性閉塞性肺疾患12%、腎臓病10%)。発症時に多く見られた症状は、発熱(87.5%)、咳嗽(77.1%)、呼吸困難(74.0%)だった。死亡例の呼吸困難発生率は生存例よりも有意に高かった(P<0.001)。その他の症状には、倦怠感、頭痛、筋肉痛、嘔気・嘔吐、下痢および悪寒があった。単変量解析で、死亡例は生存例と比べると、検査所見異常(白血球減少、リンパ球減少、CRP高値、プロカルシトニン高値、LDH高値、AST高値、ALT高値、T-Bi...