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COVID-19妊婦43例、重症度比率は非妊娠成人例とほぼ同じ

2020年4月18日  専門誌ピックアップ

米国のニューヨーク・プレスビテリアン病院の系列医療機関2施設で、2020年の3月13日から27日に出産のため来院した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)妊婦43例について報告。 43例のうち14例(32.6%)は無症状で、分娩入院中の発症または3月22日に実施した産科妊婦全例検査によって新型コロナウイルス陽性を確認した。無症状14例中10例(71.4%)は、分娩入院中または退院後早期に感染を疑う症状が発現した。 症状があった29例(67.4%)のうち、3例がウイルスによる症状のため出産前に入院した。別の1例は分娩誘発により無事に出産したが、分娩6日後に呼吸状態が悪化し、酸素補給を要した。出生日(日齢0日)の初回検査では、新生児のCOVID-19確定例はいなかった。Wuらが報告したCOVID-19重症度特性(Wu Z, et al. JAMA. 2020 Feb 24. doi: 10.1001/jama.2020.2648.)を基に43例の重症度を分類すると、軽症86%、重症9.3%、重篤4.7%となり、既報で報告されている非妊娠COVID-19成人例の比率(軽症80%、重症...