小児のPPI使用で骨折リスク有意に増加

プロトンポンプ阻害薬（PPI）の使用を開始した小児患者と傾向スコアおよび年齢でマッチさせたPPI非使用患者計11万5933組を対象に、PPI使用と骨折リスクの関連をコホート研究で検討した。 その結果、平均2.2年の追跡期間中にPPI使用者に5354件、非使用者に4568件の骨折が発生した（1000人年当たり20.2件 vs. 18.3件、ハザード比1.11、95％CI 1.06-1.15）。PPI使用によって上肢骨折（ハザード比1.08、95％CI 1.03-1.13）、下肢骨折（同1.19、1.10-1.29）、他の骨折（同1.51、1.16-1.97）のリスクが増加したが、頭部骨折（同0.93、0.76-1.13）および脊椎骨折（同1.31、0.95-1.81）との関連はなかった。PPI累積使用期間別の骨折ハザード比は、30日以下1.08（95％CI 1.03-1.13）、31-364日1.14（同1.09-1.20）、365日以上1.34（同1.13-1.58）だった。 ...