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食後血糖への影響、高飽和脂肪食 vs. 遊離糖類食

2020年4月21日  専門誌ピックアップ

過体重男性16例を対象に、カロリー同等の飽和脂肪が豊富な食事(SFA食)と遊離糖類が豊富な食事(SUGAR食)が肝内トリアシルグリセロール(IHTAG)、肝臓の新規脂質合成(de novo lipogenesis:DNL)、食後代謝に及ぼす影響を比較。7週間のウォッシュアウト期間を挟んで、SFA食とSUGAR食を順に4週間続けた。 その結果、SFA食摂取によって平均±平均誤差39.0±10.0%のIHTAGの有意な増加が見られたが、SUGAR食摂取後にはIHTAGの変化はほぼなかった。SUGAR食に比べると、SFA食で食後血糖値および標準検査食へのインスリン反応の過剰な増加が誘発された。食後の全身脂肪酸化度、脂肪分解度、DNLは同等だったが、SUGAR食で血漿中の総コレステロール、HDLおよび非HDLコレステロール、空腹時βヒドロキシ酪酸塩濃度の有意な低下が見られた(P<0.05)。 ...