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脳内アミロイド量増加に認知症家族歴とAPOEε4アレルが関連

2020年4月24日  JAMA Neurology

進行中のA4試験(Anti-Amyloid Treatment in Asymptomatic Alzheimer disease Study)の参加者スクリーニング時に臨床的には正常で認知障害が見られなかった高齢者(65-85歳)4486例を対象に、脳内アミロイド量の上昇に関連する因子を横断研究で検討。アミロイドポジトロン断層撮影(PET)検査でアミロイド上昇群と非上昇群に分類して比較した。 その結果、アミロイド上昇群は非上昇群よりもやや高齢だったが、性別、学歴、婚姻の有無、就業の有無、および自己報告による生活習慣因子には差がなかった。上昇群の方が、認知症の家族歴(上昇群74% vs. 非上昇群68%)、およびアポリポタンパクE(APOE)のε4アレル1つ以上保有の可能性が高かった(上昇群58% vs. 非上昇群25%)。上昇群の方がスクリーニング時の認知機能検査の成績が低く、高度な日常認知機能の変化の報告が多かった。 ...