COVID-19に罹患した腎移植レシピエント10例の経過
2020年4月24日
European Urology
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に罹患した免疫抑制療法実施中の腎移植レシピエント10例を対象に、臨床的特徴と転帰を後ろ向きに検討。COVID-19肺炎の診断を受けた対象患者の家族10例を対照群とし、肺炎重症度、ウイルス排出期間、罹患期間などを比較した。 臨床症状は、腎移植レシピエント群と対照群で同等だった。重症度は、腎移植レシピエント群の方が対照群よりも高かった(重症5例・重篤3例vs.重症1例)。腎移植レシピエント群の5例で一過性の同種移植腎障害を来した。対照群と比べると、腎レシピエント群の方がウイルス排出期間(28.4±9.3日vs. 12.2±4.6日)と罹患期間(35.3±8.3日vs. 18.8±10.5日)が長かったが、免疫抑制剤減量と低用量メチルプレドニゾロン療法後に腎レシピエント群の10例中9例が回復。1例が急性移植片不全を来し、呼吸器不全が進行したため死亡した。 ...
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