手術不適応OA、個別管理の費用対効果

人工膝関節置換術（TKR）不適応の中等症ないし重症の変形性膝関節症（OA）100例を対象に、12週間の個別の管理下治療（運動、教育、食事、足底板および鎮痛剤）と書面によるアドバイスの費用対効果を比較。無作為化試験2年転帰の二次解析を実施し、基準値2万2665ユーロ/質調整生存年（QALY）を用いて評価した。 平均費用は両群間でほぼ同じだったが（管理下治療6758ユーロ、書面による助言6880ユーロ）、管理下治療の方が効果的だった（増分効果0.075、95％CI －0.005-0.156）。死亡例を除外した一次解析では、管理下治療の方が費用対効果が高かった。感度解析では、結果は治療費の変化に影響を受けるものの、あらゆる状況下で管理下治療の費用対効果が高いことが示された（増分費用効果比6229-2万688ユーロ/QALY）。 ...