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緑内障の視野進行予測にRNFL-CGIPL菲薄化が有効

2020年4月25日  Ophthalmology

緑内障患者236例440眼、健常者49例98眼を対象に、光干渉断層計(OCT)で評価した乳頭周囲領域の網膜神経線維層(RNFL)または黄斑部の神経節細胞-内網状層(GCIPL)の菲薄化を対象とした解析とRNFL-GCIPL全体の菲薄化を対象とした解析の緑内障進行検出能を前向き縦断研究で比較した。 その結果、追跡期間中に菲薄化進行が見られた眼の割合は、RNFL-GCIPL(28.9%、95%CI 23.9-33.8)がRNFL(16.8%、95%CI 13.1-20.6)およびGCIPL(5.9%、95%CI 3.7-8.1)よりも高かった。RNFL-GCIPL菲薄化進行のほとんどがRNFLまたはGCIPLの菲薄化進行の発生前または発生時に検出された。菲薄化進行検出のトレンドベース進行解析(TPA)の特異度は、RNFL-GCIPLで83.7%、RNFLで94.9%(95%CI 90.6-99.2)、GCIPLで96.9%(同93.5-100.0)だった。RNFL-GCIPL菲薄化進行眼は非進行眼よりも「possible(可能性あり)」(調整後ハザード比2.4、95%CI 1.2-5.0...